こんにちは。今回は妊活や不妊治療をしている夫婦にとって見落とされがちな「夫のストレス」に焦点を当てて書いてみたいと思います。
妊活と聞くと、どうしても妻側の体調やメンタルに注目が集まりがちです。もちろんそれはとても大切なことですが、一方で夫にも独特のストレスがかかっています。表には出にくいからこそ、気づかれにくく、心の中にため込んでしまうのです。
妊活中の夫にかかるストレスとは?
妊活・不妊治療を経験しているご夫婦の多くは30代~40代。職場では働き盛りで、責任ある立場を任されていることも少なくありません。そんな中で夫にのしかかるストレスは、大きく分けて以下のようなものがあります。
- 仕事と家庭の両立
「不妊治療にはお金がかかるから、もっと成果を出して稼がなければ」
夫はこのような金銭的プレッシャーを強く感じやすいものです。職場では上司・同僚・部下との関係、業務のプレッシャー。帰宅すれば不妊治療に向き合う妻の体調を気遣いながら過ごす。仕事も家庭も両立させなければならないという状況は、大きな精神的負担になります。
- 妻への気遣い
不妊治療の過程では、妻の心身が非常に繊細になります。ホルモン治療や体調の変化で感情の波も大きくなりやすいのです。
夫は表面上は気丈にふるまいつつも、実際には「妻の言動一つひとつに敏感になる」傾向があります。
「今日の機嫌はどうだろう?」
「余計なことを言ってしまわないように」
と、常に相手の様子を伺いながら過ごすため、心が休まる時間が少なくなってしまうのです。
- 夫自身のメンタルの揺らぎ
妻のメンタルが不安定になると、夫もつられて不安定になることがあります。
「このままで大丈夫なのかな」
「自分は何のために働いているんだろう」
「正直、家に帰るのがしんどい」
こんな思いを抱えている夫は少なくありません。決して妻を責めたいわけではないのですが、自分の気持ちを整理できず、心が疲れてしまうのです。
妻にできるサポートとは?
では、夫のストレスに妻はどう寄り添えばよいのでしょうか。
- 言葉でフォローする
もし妻が強い口調で言ってしまったときは、一言フォローを入れるだけで十分です。
「さっきはごめんね、体調が悪くて…」
その一言があるだけで、夫は「あぁ、ホルモンバランスの影響なんだな。今日は妻が早く休めるようにしよう」と気持ちを整理できます。夫の心の中にストレスをため込まずに済むのです。
- 感謝を伝える
「いつもありがとう」
「支えてくれて助かってるよ」
感謝の言葉は、夫の大きな励みになります。不妊治療中はお互い余裕がなくなりがちですが、小さな一言が夫婦の関係を安定させてくれます。
一言でいいのでフォローしてあげてください。一言でいいので感謝の気持ちを伝えてみてください。その一言で夫の心が救われます。
ストレスを溜めない工夫:「3拠点目」を持つ
夫のストレスの原因の多くは、職場と家庭という「2拠点」での生活に集中してしまうことです。そこでおすすめなのが、「3拠点目」を持つこと。
これは趣味や仲間とのコミュニティなど、仕事や家庭以外で自分らしく過ごせる場所のことです。
例えば我が家の場合、夫くんの「3拠点目」はサーフィンです。休みの日の朝に海へ行き、10時には自宅に帰る。朝活のような形でリフレッシュし、また家庭と仕事に向き合う力を取り戻しています。
趣味はスポーツに限らず、読書やカフェめぐりでもかまいません。ポイントは、「家庭や職場以外で安心できる時間と空間を持つこと」。それが夫の心を守り、長く妊活に向き合っていく力になるのです。

まとめ
妊活や不妊治療は、夫婦二人三脚で取り組む大きなチャレンジです。ただし、その過程で夫が抱えるストレスは想像以上に大きく、表に出ない分だけ見落とされがちです。
- 夫は「仕事と家庭の両立」や「金銭的プレッシャー」にさらされている
- 妻のメンタルの揺らぎに敏感に反応し、自分も不安定になることがある
- 妻ができることは「一言のフォロー」や「感謝の言葉」
- 夫自身は「3拠点目(趣味やコミュニティ)」を持つことでストレスを軽減できる
妊活においては妻だけでなく、夫のメンタルケアもとても重要です。夫婦それぞれが無理をせず、適度に息抜きをしながら支え合うことで、長く続く不妊治療を乗り越えていけるのではないでしょうか。
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